2004-09-25 こんな夜もある マイブーム 中学生の後半、14、5歳の頃、「悲しみよこんにちは」に出会った。 ちょうどツルゲーネフの「はつ恋」やアンドレ・ジッド「狭き門」、 モーリヤックの「テレーズ・デスケイルゥ」など読んでいた私はサガンの虜になり、 次々とその著書を読み漁ったものだ。 1954年「悲しみよこんにちは」でデビューしたフランソワーズ・サガンは18歳。 そして「『老いた少女』のように死んだ」と関川夏央氏は評する。 夕刊で彼女の訃報を知った夜。 たまたま立ち寄ったCDショップで、 ジャニス・イアンの「ラブ・イズ・ブラインド」を耳にした私は 「the 70’s 2」というアルバムを買った。 思いがけず私は私の18歳を懐かしむ。