笑顔で手を振ろう

ふとしたことでたやすく胸がチクっと痛むような自分が嫌いだ。
例えば娘は合唱コンクールに向けて毎日練習に励んでいる。
「来て欲しい」と言うが、その日は仕事が入っている。
母親として子供の期待に応えてあげられないことに、小さな罪悪感を感じる。
でもそれは生活に追われていない、恵まれた環境にいるという事だとも思う。
もし日々の糧を得るために必死にならざるを得ない生活だとしたら、
自分や家族や他人の痛みなどに、なりふり構ってはいられないだろうから。
娘の合唱コンクールは見に行けないけど、
練習のためにいつもより早く家を出る娘に手を振って見送ることはできる。
そんな自分にもう少し自信を持とう。