奨学金も借金じゃん?

エムルは今日もショッピングセンターへお出かけだ。
珍しく予定がなくて退屈してた兄貴(大1)と一緒。
帰宅後、兄が「奨学金を受けてもいいか」と相談してきた。
…お、こいつが相談を持ちかけてくるのは珍しい。
聞けば車の免許が取りたいし、取れば取ったで車が欲しい。
保険費用も掛かる…ってことを話したんだわ。
おりしもエムルのことでごたごたしてるんだけど、
コイツも我が子だもんなぁ。。。。。。。。
思えば初めての子供だったもんで息子にはずいぶん厳しかった。
ヤツはめげずに生きてきた。
学費以外の一切をバイトで賄う…ってなことで、今日まで来てる。
教科書、交通費、パンツから靴下までの衣服、昼食費、
部費、大会出場費、交際費…一切合財だ。
小学生の頃から地道に蓄えてきた貯金の残額を、私は聞いた。
大学の入学時に20万ほどあったはずだが…
言い辛そうに彼は答えてくれた…8万前後、と。
つまり毎月一万円の赤字だったわけね。


私は年端も行かない小学生の頃に、父からある教えを受けた。
それは借金に対する心構えだ。
貸したものは戻ると思うな。
借りたものは倍にして返せ。
そして、お金には使いどきってものがある。
しかし誰かにお金を借りるってことは最後の手段にして欲しい、と。
息子が大学に入るとき父は毎月積み立てた通帳を私に渡し、
必要なときに使ってくれと言った。
それが残ってはいる…
今が使いどきなの?