子供だから?

娘は今バイト捜しをしている。
「高校生可」の職場に問い合わせしても、なぜか「16歳以上」と条件を付けてくる。
だったら最初から「高校生可」なんて言うなよ、って気がする。
娘は早生まれで15歳が長く続くので不利この上ない。
だけど15歳だからって、高校生として何か不足があるとは思えない。
責任感も根性も礼儀正しさも臨機応変さも、16歳の高校生と全く変わりはない。
それは電話の応対で分かることだ。
断られ続けて自信をなくしそうな矢先の先週の日曜日、
ようやく近くのコンビニで「急募」の張り紙を見つけ、初めて面接にこぎつけた。
ピアスを全部外し髪をきちんとしばり、スーツ姿で赴いた。
「他にも応募者がいるので、結果は1週間後に知らせる」とのこと。
急募なのに1週間?
ちょっと不信感がただよった。
4日後に私はコピーを取りにそのコンビニに行った。
「急募」の張り紙がまだそのままになっていた。
他にも応募者がいると言って返事を先延ばしにしてるのに、
今だ募集を続けているとはどういうことか?
不信感に加えて不満も感じた。
そして1週間経った土曜日、とうとう何の連絡もなかった。
8日目の今日、夕食後にそのバイトの話になった。
私は「あのコンビニ、不誠実だよね」と切り出した。
子供だからって相手が適当に思ってるのなら、
親が一言しゃしゃり出ても良かろう…というのが私の理屈。
まぁ、耳慣れない学校に通う高校生ということで慎重になっているのかも知れない。
それならそれで、バイトの件は親も認めているというアピールも兼ねて
夫が「娘はバイトを急いでるにも関わらず、
掛け持ち応募は失礼だからとお返事を待ってるのですが。
そちらも急募でしたよね」と電話してみた。
すると面接したのは店長なので、近々オーナーと面接して欲しいと言う。
実に変な話だ。
だったら最初からオーナーの都合に合わせて面接すべきじゃないか。
つまり店長はオーナーから信用されていないとも言える。
ふざけるな!…と思った。
「止めた方がいいんじゃないの?」と娘に言ってみたが、
家から近いし勤務時間も都合がいいので、できればそこで働きたいのだそうだ。
いじらしいなぁ。
そう思ってるんなら、良い結果が得られるよう祈ることにしよう。