仕事から帰ると早速娘に話しを聞いた。
得意の国語も半分程度で、あとの4教科は推して知るべし。
「いいよいいよ。とにかく受けてみないことには始まらないんだし」。
すると娘は「BもCも、学校で受けなきゃダメ?」と言う。
テストは会議室で3人の生徒が受けたそうだ。
そしてやはり…というか、会う先生ごとに髪のことを言われ続け、
針のむしろのような一日だったようだ。
昨夜「先生方もエムルに会うのを楽しみにしてるようだよ」
と言った私の言葉に励まされ、BもCも受ける気持ちになっていたし、
今朝は多少の明るさを抱いて出かけたのだが…
実際に行ってみれば自分の内面を見るより、
外見しか目を向けてもらえなかったことで、朝の元気は失われていた。
私もちゃんと担任には伝えてあったのになぁ、と気分が落ち込む。
唯一笑顔で自慢げに
「給食にシイタケが入ってたけど(娘はシイタケの匂いもダメ)全部食べたよ」。
「へぇ、頑張ったじゃん!」私もつられて笑ってしまった。
だがしかし、会議室で会話もなく一人黙々と食べた給食は、
味そのものはともかく気持ちは味気なかったろう。
進路の指針と多少の内申評価の対象になればと勧めた登校だったが、
なんだか可哀想なことをした。
「入学願書に貼る写真は、学校で取ったやつじゃなきゃダメなの?」
「学力テストはJ学園の道コンじゃダメなの?」
娘は以前にも増して中学校へ行くことを臆するようになってしまった。
私は「J学園の先生に聞いてごらん。
エムルがそうしたいんならそれでいいんだよ」と言った。
そしてなるべく早く、ヘアマニキュアで髪の毛をケアしてあげよう。