目の前の扉

中学校への手紙をどう書こうか。
明け方眠れず、とうとうPCを開けて思いついたことから書き始める。
何度も直しながら、聞きたいこと、自分達の思いを綴る。
立場や価値観の違う相手に気持ちを伝えるのは気が重く憂鬱な作業だ。
すでに埋めようもない温度差も感じている。
何を書いても動かないものは動かないだろうと無力感に襲われるが、
J学園が長年に渡って培ってきた各関係機関への答申で得た見解などが、
私を支えてくれる。
この際、立場的に弱いというような概念は捨てるべきだと自分に言い聞かせる。
伝えるべきことは伝えたうえで、学校の考えを知らせてもらう。
今は冷静に「知る」ことが必要だ。
目の前の大きな扉にいつまでも臆していたくはない。
始めなければ次のステップに進めないのだから。