義務遂行

「第○回卒業式」の札が立つA中学校の玄関をビデオに収め、
娘より一足先に校舎を後にした。
あ〜終わった………暖かい日差しの中で、ゆるゆるとした開放感があった。
娘は中学校の卒業式には来なくていいと言ったが、
私なりにケジメをつけなければと出席した。
久しぶりに数百人の人間が一糸乱れぬ行動を目の当たりにした。
(と言っても、結局国歌斉唱の際起立せず、一糸乱してしまったが…笑)
自分の体がふわふわと現実感を失う症状が出かかったが、
体育館が寒くて途中トイレに行きたくなるしお腹は痛くなるしで、
無事(?)現実に引き戻され、最後まで見届けることができた。
生徒達が手作りしたお皿にわざわざ白い敷紙を敷き、
美辞麗句の餡を形式という衣に包んだお饅頭を、
号令の元に上品に一口食べ、次の号令を待ってまた一口…
そんな繰り返しが延々2時間。
食べ終わってどんな味だったかと聞かれても思い出せない。
それでも涙に暮れる卒業生も何人かいて、
多くの子供達にとっては想い出深い良い中学校の側面はあったのだろう。
帰宅した娘に「お疲れ〜。どうだった?」と聞くと、
「トイレに行きたいの我慢してたし、お腹も痛くなるし〜」。
親子だねぇ…o(_ _)ノ彡_☆
娘が希望と一抹の寂しさを持って本当に巣立つのは19日である。