『オールウェイズ 屋上のオヤジ』

J学園演劇部(同好会?)のミニ公演を見に行った。
15分程度の寸劇だが、なかなか内容が濃くて面白かった。
自分の誕生日に自分でケーキを買って帰る冴えないオヤジの前に、
突如ひょうきんでマジメ(?)な宇宙人が現れる
(この登場シーンは大ウケだった)。
奇想天外なオープニングに興味津々で見入ったが、これはまだ序盤。
ひょんなことからオヤジの家に住むことになった宇宙人だが…
と言うところで芝居は終わる。
続きが実に気になる。早く見たいという気にさせる。
短い時間の中に静と動の落差をつけた演出も良かった。
宇宙人役のS君は地声が大きいので舞台向き。
演技もケーキを食べるシーンは見事なものだった。
K君はオヤジのそこはかとない哀愁を漂わせた表情で役に入っていた。
1つしかない台詞ながらRちゃんの先生は存在感があった。
妻役の我が娘はどの台詞も同じに聞こえるのがやや難。
ただ生活に疲れている妻で鬼嫁に成りきれていないかなぁ…という気がする。
いずれにしても思わず引き込まれた15分だった。
こういう寸劇をいくつも重ね長編にするもよし。
バラエティに富んだ引き出しを増やしていくもよし。
先が楽しみな舞台である。