新聞から3題

1つめ。
日の丸、君が代について東京地裁で判決があった。
強要は「思想や良心の自由を侵害する」として違憲、違法。
当然のことだと思う。
何から何まで一律に行動させ思想の同一化を計る。
これが教育の場で強要され、従わない教師が処罰されるなど
あってはならないことなのだ。
学校の閉塞感がどこからきているのか、根本的に考えるべきと思う。
ちなみに私は日の丸が嫌いなのではない。
誰もいない壇上に掲げられた旗に起立、礼を「強要」されるのが嫌なだけだ。
国歌も静かに流れる旋律には耳を傾ける気持ちはあるし、もしも
君が代」の部分が「我らが世」であれば誇りを持って立ち上がり歌うだろう。


2つめは夕刊から。
骨髄ドナーの辞退が多いとのこと。
適合するドナーがせっかく見つかっても、骨髄提供には3〜5日の入院が必要なため、
家庭や仕事に支障をきたすと言うことで踏み切れない人が多いという。
これはドナーの厚意に頼るだけでは解決できないのではないかと思う。
例えばドナーが主婦なら入院中は家事ヘルパーを派遣するとか、
会社員なら病院側から会社に申し入れる、入院期間中の収入を補償する、
骨髄提供後に体調不良が起きた場合は無償でケアするなど。
ドナーの負担や不安をなくすシステムが今はどのくらいされているのだろうか。


3つめも夕刊。
『ニッポン人・脈・記〜現代の漂白⑦欲望の暴走止まらない』が興味深かった。
ブランド品の買いあさり、ホストクラブ通い、美容整形。
とどまることのない、作家中村うさぎさんの欲望体験。
無論オカネがあるからできることである。
モノや見かけへの執着より、思い出や内面に目を向け充実させたいと思うのは
私がビンボー人だからか。