まるで他人事

児童相談所に寄せられる相談件数は年間3万件を上回るという。
一方、それらに携わる職員数は3千人に満たない。
地域差はあるだろうが単純計算で1人で10件以上の受け持ちということになる。
(追記:25日のある番組では、職員数2100人で受け持ち1人60件とも言っていた)
現場にとって職員の増員は切実であったことは容易に想像できるし、
その声は上にも届いていたはずと思う。
ところが先日の3歳児虐待死について厚労省は「相談所の対応は不適切であった。
『今後』指導していくと共に同じことが繰り返されないよう考えていく必要がある」
というようなことを言っていた。
(もちろん今回のケースでは、「助けてあげられなくてごめんね」と涙する
民生委員の方とは対照的に、児童相談所と警察で責任のなすりあいのようなことを
言い合ってるし、不適切どころかおおいに問題ありと思うが)
『今後』…って、今まで何度も問題になってるのに、
やっとこれから考えていくわけかしら?・・・何を?
緊急性も責任感も感じられない、まるで他人事のように聞こえた会見でした。