白虎隊

6、7日放送のを録画で。
名前は知ってても実態を知らなかったので楽しみだった。
見終わっての感想は幕末とは実に複雑な時代だったんだな、ということ。
義を尽くして窮地に陥る会津藩に結成された部隊で、
年齢別に玄武隊、青龍隊、朱雀隊があり、一番年若いのが白虎隊というのも
初めて知った。16〜17歳と聞いてふと特攻隊を思い浮かべた。
生まれたときから「立派に死ぬこと」を叩き込まれた時代である。
いざ出陣の朝、それぞれの母がそれぞれの思いで息子を送り出す。
もし自分なら絶対に子供を手離したくないと涙が出そうになった。
武器の勝る敵方に成すすべもなく退却を余儀なくされ二手に分かれるが、
これが命運の分かれ目でもあった。
隊長とはぐれた一方は自決し、もう一方は生き延びる者もあったが、
たいした役割も果たせぬまま死ぬのも生きるのも辛いことだったろう。
家老の屋敷で白装束の女性達が並び、
幼い子供まで一斉に自決するシーンも壮絶だった。
ところで自分は安全な場所にいながら攻撃できる鉄砲や大砲。
いわゆる飛び道具が台頭するようになって武士道が消えていったような気がする。