描きかけの絵を棺に

星の瞬きの中に三日月がさえざえと綺麗な夜空だ。
10年来通ってくれた教室の生徒さんがお亡くなりになった。
私と同じ年齢。
体調がすぐれず入院するのでしばらくお休みします、と連絡をいただいたのが11月。
今月上旬には、ずいぶん回復したのでもう少ししたら出席したいと言っていたと伝え聞いた。
ご家庭をとても大切にしていた方だった。
ご主人と二人の息子さんを残されて、どれほど気がかりだったろう。
描きかけの絵と筆を棺に納めるそうだ。
明日の通夜、早すぎる旅立ちを心から悼みたい。