学校って何だろう

朝日新聞朝刊の『学校授業 広がる「外注」』を読んだ。
専門的な知識や技術を専門家が教えるのは、効率的でとても良いことだと思う。
ましてそれらが学校で行われれば、親は余分な出費をせずにすむ。
たとえ進学のための特別講座だろうが、
受験テクニックを教えてもらうという点で合理的なことだと思う。
だけど…学校って何だろうと、ふと考えてしまった。
効率的とか合理的という考えの背景には、競争という意識がある。
競争に勝つということは、最短距離でゴールするということだと思う。
請負の講師、お任せの教材、学校外の会場で行われる「授業」とは?
脇目も振らず、迷ったり悩んだりの寄り道もせずに生き抜く手段を与えることが、
学校の「特色づくり」と言えるのだろうか?
それぞれの学校の校風や教育理念、教師の質こそが特色であって、
たとえ外注であってもそれらを理解した上での「授業」であって欲しい。