ハウルの動く城

ジブリ作品には、芯が強くて明るく前向きな女の子が登場することが多い。
しかしこの作品のソフィは自分に魅力がないと感じ、
質素な服と髪型で、友達の輪にも加わらずひっそりと生きている。
それが呪いをかけられ老婆の姿になって変わり始めるのが面白い。
彼女は困惑し悲嘆にくれるが絶望はしない。
今すべきことは何かを考え、外へ歩き出すのだ。
困難に出会うごとに彼女は強く前向きになっていく。
「年を取ると少しくらいのことでは驚かなくなるわね」と、
余裕とユーモアさえ芽生える。
そんな彼女を慕って仲間が集まる。
自分に敵対するものまで暖かく迎え入れる。
最初はよぼよぼと杖をついて息を切らしながら歩いていたのに、
次第に背筋が伸び、行動も機敏になっていく。
そして、魔物のようになったハウルに「どんな姿でもあなたが好きよ」と言う。
老婆のソフィと魔物の姿のハウル
人間はやっぱり外見じゃない、中身が大切だよね。
年を重ねるに従い、何か魅力的に生きていけたらいいなと感じた作品。
ソフィや取り巻くもの達の呪いがどうして解けたのか、
王宮にいたハウルの先生の真意は何だったのか、
今ひとつ分からない部分があるので近い内にもう一度見ようと思う。
(評判通りハウルもカッコ良かったし♪…笑)