コンスタンティン

ヒドゥンのときからキアヌ・リーブスが好きだった。
マトリックスは私のアタマでは難解すぎたが、こちらは分かりやすかった。
キアヌ扮するエクソシストが悪魔と戦う話だが、
「人間の罪をお許しください」と神に懇願したイエス(神の子)の血がついた
ロンギヌスの槍が、人間を滅ぼす道具に使われるのは何故?
それに大天使ガブリエルが人間界に普通にいることや、
彼女がサタン(堕天使ルシファー)の息子を使って
「人間に試練を与え人間界を生まれ変わらせる」
というくだりがちょっと理解できなかった。
そういうことは神の意思ですることで、天使の役割ではないはずだが。
またルシファーがコンスタンティンに執着するあたり、続編を期待させる。


ときに新しい内閣が発足され安倍首相が「美しい日本」なることを言っている。
美しいとは恥を知る良心や誇り、他を思いやる優しさ、慎ましい品格だと思う。
ある場面での強制された一律行動が、勤勉さや強い精神力の証しではない。
ましてそこに見かけだけの美や、驕り、支配的なものがあったら、
ガブリエルのように天使の翼を焼かれてしまいかねない。