救急車

昨夕娘が何度もトイレに出入りしているのでどうしたのかと思ったら、
「お腹が痛くて吐き気がする。吐いたら少しラクになるかと思って…」と言う。
「あらら、それじゃ今日貰った薬を飲んで早く寝なさい」と7時頃布団に入れた。
8時頃になって、日頃我慢強い娘がなんと布団の上でうめき始めた。
お腹を押さえて体を折りたたみ、顔面は蒼白。
痛みが急激に襲ってきたらしい。
虫垂炎か?それとも腸捻転…腸閉塞…
様子を見ている間も痛みはどんどん強まっていくようで、とうとう七転八倒状態。
体をさすろうとしたら、触られるだけでも痛みが増すと言う。
腎盂炎を経験している私は、
衣服が触れるだけで飛び上がるほど痛かったことを思い出した。
救急車に来てもらうことにした。
救急車の中で早く着かないかなと念じつつ、
血圧、心拍数、心電図が映し出されているモニターを見続けた。
病院に着いたのは9時頃だったろうか。
腹部を触診したとき痛みで吐き戻したが、昼食夕食は摂っていないので
午前中のわずかな食事が消化されずに胃に残っていたとのことだった。
血液検査と痛み止めの点滴を開始。
11時を過ぎても痛みは治まらない。
(とにかく早く痛みを取ってやって〜これじゃ拷問だよぉ…(=>_<=)~)
腸捻転とか腸閉塞とかの心配はないですか?」と言ってみた。
腹部のCTを撮る事になった。
腹部は内臓が密集していて分かりにくいとのことで造影剤を投与。
「捻転や閉塞はないが右側の腸の一部が腫れているように見える。
でもこれが盲腸なのか小腸なのか判断が難しい」と言う。
虫垂炎かどうかの診断て、そんなに難しかったっけ?
私が子供のときは触診と血液反応ですぐ盲腸だって言われたような気が…)
その後「内科の医師にも見てもらったところでは、
痛みのある部位も違うし盲腸ではなさそうだ」と。
(その夜の救急担当の医師が内科医でなかったことをこの時知った。
仕方ないことだが、ちょっと不運だったかもかもしれない・・・笑)
血液検査の結果もわずかに炎症反応が見られるが、他は正常値とのこと。
で、急性腸炎の可能性が高いということになった。
相変わらず痛みがやわらぐ気配もなく、少し飲んだお茶も吐いてしまう。
入院するかどうかの話まで出て、その前に強い座薬を使ってみた。
少し経って娘はようやくベッドの上でうとうとし始めた。
顔色も少し血の気が戻ってきたようだ。
やがて痛みが消えたと言う。ホッとした。
「帰れそう?」と聞くと「早く帰って眠りたい」と答える。
「迎えに来て」と家に連絡を入れ、病室に戻ってみると
娘はよろよろしながらも自分で着替えを始めていた。
痛みから開放され少し気力が回復したようだ。
夫と息子が来てくれて、時計を見たらとうに日付が変わり1時を回っていた。
長い一日だった。