クラフト・フェスタ

プリンスホテル国際館パミールで開催されているクラフトフェスタへ。
トールペイント、パッチワーク・キルト、刺繍、押し花アート、グラスアート、
カリグラフィなどハンドメイドの素晴らしい作品を鑑賞し刺激を受けてきた。
その中に自分の作品が展示されている不思議さ。
その後トールペイントの知人数人が集まり、手芸普及協会から来札していた担当者と会食。
講師の中にも様々な考え方があり、発足して3年のペイント部門は今だ暗中模索のようだ。
認定のハードルは高く維持して、資格のステータスを保って欲しいという声。
認定の基準は、見本作品が忠実に再現されているかどうかに置くべきという声。
技術をマスターしていれば描き手の個性が表れていてもOKではという声。
絵画とトールペイントのボーダーラインが限りなく曖昧になってきている現状で、
トールペイントとは何か」という根本が問われている。
私自身は絵を楽しんで描くためのテクニックを教えるものと捉えており、
そのための練習として「模写」があると思うが、
そこに個々の個性が表れていることに何の不思議も抱かない。
難しいテクニックを自分なりに工夫して、より簡単な手法を編み出す人材が出れば
むしろ歓迎すべきことではないかとも思う。
しかしそうするとカリキュラムの内容が教える先生によって違うという不安定さも生む。
認定に限って言えば、「人に教える」ことを前提として与える資格なのだから、
楽しんで描くとういう側面は棚上げされても仕方ない、という意見も一理あるとは思う。
でも自分が楽しめないことをあえてする人がいるのか?…と、結局堂々巡りしてしまう。
なごやかな雰囲気の中で食事は美味しかったし楽しかったが、
いろいろ考えさせられるひとときではあった。