センチメンタルジャーニー2日目
さぁ、いよいよ今回の旅の最大の目的地、岡田以蔵のお墓参りに。
8時半ホテル出発。JR高知駅から1つ目の駅なのに乗り過ごし幸先悪し。
仕切り直して「薊野」(あぞうの)下車。
事前にネットで調べた道は2つあって、近いという方を選んで行ってみた。
が、山への入り口がたくさんあって、目印のお地蔵さんも見つからない。
お地蔵さんが置かれていたと思われる祠はあったが、そこだという自信がない。
うかつに山に入って迷ったら大変なので、ここは慎重に行かねばならない。
で、最寄の保育園の先生に聞いたが見当違いだったらしく虚しく引き返す。
今度は地元の人らしき年配の女性が歩いていたので聞いてみたら、
全く正反対の方に看板が張ってある電柱があると言う。
これはネットで調べた2つ目の道だった。
歩き始めて既に1時間近く経っている。遠回りだろうが矢印も出ているし行くっきゃない。
山に入ると小さな手書きの看板が行き先を示していた。
ところが「あと66M」と書いた看板を最後に目印が何も見つからなくなった。
矢印の方向に行けども行けども山深くなっていくだけだ。
「66M」の看板の所に戻ってしばし思案した。矢印が微妙に動かされた可能性もある。
そこで分岐している別の道に入った。とにかくこの山はお墓だらけだ。
林立する他人のお墓の間をすり抜けつつ、頭上のくもの巣をいくつもよけながら
中腰で捜し続ける。
もう諦めようか…方向音痴の私はもう帰り道も分からなくなってしまった。
2回ほど弱気になった。
いや、諦めない。だってここに来るために高知まで来たんだから。
すると子供達のはしゃぎ声が聞こえてきた。最初に通った保育園が近いようだ。
ということは以蔵のお墓も近いはず。
気を取り直して再び捜したら・・・・・・あった!あったよ、萌!
1列に並んだ右端のが以蔵のお墓。
山の中で彷徨うこと1時間。
地元のホームセンターで購入した蓮の造花(切花を置いていないお店だった)を
墓前にお供えして手を合わせた。
夏には毒蛇も出るし虫も多いこの山の中、暑い盛りに訪れた娘は
以蔵に何を語りかけていったのだろうか。
色々なことが頭をよぎっていった。
お参りした後、子供達の声のする方へ降りていったら割とすぐ道に出ることができた。
ここが降りた場所だが、やはり一番最初の祠の横が分かりやすい道だったかもしれない。
お天気が良くて暑くて疲れて食欲がなかったので昼食は抜いて、
JRで薊野からごめん駅へ。土佐くろしお線に乗り換え、のいち駅下車。
蝋人形で様々なエピソードを再現した「龍馬歴史館」へ行った。
岡田以蔵もあった。
展示の薄暗い所はおばけ屋敷を想像させる。
再びJRでのいち駅から赤岡へ行き「絵金蔵(えきんぐら)」を訪ねた。
ここは萌は行っていないが、ガイドブックに◎が付いていた所。
絵師金蔵(えしきんぞう)を略して絵金(えきん)と呼ぶ。
彼の作品が狩野派時代から贋作事件で破門された後の芝居絵まで展示されている。
芝居絵はおどろおどろしいものが多かった。
赤岡からは乗り換えなしで高知駅に戻れる。
(JRで列車待ちをしていたら阪神タイガース柄の列車が…)
とても疲れたので駅でお弁当を買って、ホテルに戻ってから食べた。
それにしてもビジネスホテルのお風呂は使いにくい。明日はシャワーだけにしよう。
今日の歩行数17419歩。