学園祭に行って来た

小さな学園の小さなお祭りだが、生徒の発案が基本なので、
開催されない年もあったと言う。
今年は開催されて良かったと、楽しみに足を運んだ。
テーマは『新たな出会いと挑戦』。
(う〜ん、まさしく我が家にとっても新たな出会いと挑戦があった、
と思わず感慨にふける…笑)
階段の踊り場に写真が展示されていたり、
模擬店があったり、休憩室には父母の作品が置かれていたり。
とても心暖まる時間を過ごした。


初日の最初の出し物は娘が参加する演劇。
教室の一室を使っての舞台なので狭い。
しかも手前3分の1は客席だから、
最前列の観客とは1〜2メートルほどしか離れていない。
ライブハウスのようだ。
窓には暗幕、舞台の奥を3つのパーテーションで仕切り、
暗転をうまく利用して場面の変換や回想シーンなどが演じられる。
暗転中に舞台小物の入れ替えや立ち位置に立つなど難しかったろうが、
照明がついた瞬間には決まっており、見事だった。
実際に演劇をしているボランティアの方に指導していただきながら、
人物の設定や台本から衣装までが生徒たちの手による。
一度離れた仲間が帰ってくるという感動的なショートストーリーだが、
ボケと突っ込みのユーモラスな場面も息がぴったり。
思わぬところでアドリブもあったという。
あえて言えば、彼が仲間の元に戻りたいと思った心境の変化への
理由付けがやや弱かったのと、
30分にしては暗転の回数が多く、
盛り上がりの場面の印象(余韻?)が薄れてしまった感がある。
だが彼女達はこの演劇を通して、
舞台にはさまざまな面白い要素や可能性があることを教えてくれた。


娘の役は台詞が多くプレッシャーがあったようだ。
2週間ほど朝の腹痛が続いたのは不安と緊張感のせいだろう。
土・日も練習に出かけ、毎日疲れきって寝る時間も早かった。
帰宅してさっそく自分達のビデオを見ながら、反省点をチェックしている。
声優から役者へと夢を微調整した娘の心は、
すでに次回作に向けて走り出しているらしい。