ゆとり教育って何だったんだろう

この土・日は大学入試のセンター試験があった。
現役生(高3)は「ゆとり教育を受けた最初の学年」だという
(1/22天声人語より)。
学力の低下とゆとり教育の関係が、
この試験結果によって再びうんぬんされるかも知れない。
けれど学力の低下より気になるものがある。
それは犯罪の低年齢化や猟奇的な事件の多発が、
いつ頃から意識されたのか、ということ。


私自身は学校に「強制的に」拘束される時間は少ない方がいいと思う。
今の週休2日のままで良いと思うし、
さらに一日の授業も3時頃に終えることが出来たら理想的だ。
ただ、この「ゆとり時間」をどう過ごすか。
学校が週5日制になった当初は、学校開放や地域での取り組みがあったが、
結局のところ子供にとっては魅力に欠けていたように感じる。
そして、塾に通うか、家でゲームやネットに興じるか…
大人が「ゆとり」に意味を持たせようとした結果、
子供達は本来の「ゆとり」を過ごせなかったんじゃないだろうか。


家庭…特に父親にゆとりはあるのか?
教師にゆとりはあるのか?
まずそこになければ、子供達にゆとりの空気は生まれないように思う。
鬱屈した時代の中で、家庭にも学校にもゆとりがない世界で、
子供達はただ「ゆとり」という言葉に翻弄されているように見える。