13歳、人生を語る


今日はボランティアで学園に来ている。

13歳のAちゃんが深々とため息をついた。
「私の人生って何だろう…」
「目的のない、ただ流されている自分は生きていく価値があるのか」
「何の目的も持たず、ただ息をしているだけなら廃人と同じでしょ?」
「生きるのめんどい。早く死にたい」


そこで静かに自習をしていたBちゃんが言う。
「目的を探すのも人生なんじゃないかな」
「私もAちゃんと同じだったよ。毎日が辛くて、死ぬことばっかり考えてた」
「でもやっと目的が見つかった。」
「夢や目的のために、今頑張ってる」


思いがけなく大切な想いや言葉が交錯し始めた。
まだ13歳と14歳なのに、「生きるとは」という哲学を戦わせている。
私も会話に加わっていた。
いや、2人の言葉の重さが痛かった。
娘の事を思い出し、不覚にも涙した。
席を立って心を落ち着けて戻ると、Bちゃんが「分かってくれたよ」と報告してくれた。


私も辿ってきた道だ。
人生には絶えず分岐点がある。
選んだ道が間違っていたら戻れば良いのだ。
子供達にはたくさんやり直せる時間があるのだから。
夢を叶えるのに年齢は不要。
私だってアラフィフで夢を叶えたし、さらなる目的も持っている。
もちろんこれまでの人生、紆余曲折、谷底まで落ちて、
今も悩み迷いは尽きないが…