読む

『持たない暮らし』

下重暁子著。 シンプルに暮したいと思ってきた。 子供の頃は貧しかったせいで、何もかも貴重に思えて取って置いた。 雑誌の付録、きれいな包装紙、紙袋、お菓子の箱、ビンのキャップ、etc. 20代になっても、使わない粗品、趣味に合わないいただきもの、 大…

秋月菜央さんの詩

8月31日日に書いた『崖っぷち 崖の下』の詩集を夫が借りてきた。 秋月菜央著「Dream Blue こころのしあわせ」(経済界発行)。 リラクゼーション・フォトブックと言って、見開きに美しい写真と詩が一遍。 何冊かシリーズ化されている。 手元に置…

琉球王国

J学園のスタッフが研修旅行で7月31日から3泊4日の与論・沖縄の旅へ。 学園HPのBBSでの報告やK氏のブログが楽しみだった。 私は琉球王国の歴史(衰亡)について以前から興味があった。 折に触れ書店で本を探すが、なかなか見つからない。 文庫か…

人斬り以蔵

司馬 遼太郎著。 またも娘の本棚から。 萌が以蔵に心酔したのは元々は辞世の句に興味を持ち、 「君がため尽くす心は水の泡消えにしのちぞ澄み渡る空」に惹かれたのがきっかけだった。 句としては自らの心情をありのままに吐露した平凡なものである。 本書を…

『インストール』

綿矢りさ著。 2年程前、そのタイトルと作家が17歳であることやナントカ賞受賞作、 というのに惹かれて娘にと買った文庫本の1冊。 娘は興味がなかったのか、読んだ形跡はない。 娘の本棚から引っ張り出して、替わりに読んでみた。 受験を目前にした女子高…

『Marginal(マージナル)』

萩尾望都著、全3巻のコミックス。 「Marginal」を英和辞典で調べたら「限界の、ぎりぎりの」という意味だった。 ちなみに「Marginal land」は限界土地(生産性の低いやせた土地)。 D因子が誘発する不妊のせいで人口が減少し続け、 国…

『阿寒に果つ』

渡辺淳一著、角川文庫。 (なんと今年は1月以来、わずか2冊目の本!) この本は高校生の時に一度読んだ。 かなりセンセーショナルに宣伝されていた記憶もある。 ヒロインの純子が自分と同世代ということで興味を持ったし、 当時はそれなりに刺激を受けたよ…

『なりたい自分になる100の方法』

さて、昨年の読書記録は6冊だった。 今年は何冊読めるかな? まずは1冊目。 中山庸子著、幻冬舎刊。 この手のHow To本はタイトルを見ただけで簡単に夢を実現したり自分を変えたり、 理想的な生活を送ったりできそうで、若い頃は結構読んだものだ。 け…

『ポーの一族』(読書記録⑥)

若い頃に断続的に読んで心惹かれながらも通読できなかった、 萩尾望都のコミックス。 古本屋で3巻揃った文庫版を見つけたとき迷わず買った。 今読むと気恥ずかしい台詞なども随所にあるが、 根底にあるテーマは現在も私が共感できるものだ。 14歳のまま自…

『ガラスのうさぎ』(読書記録⑤)

高木敏子作、金の星社。 当時小学校6年生から中学1年だった作者本人が経験した、 第二次世界大戦終末期を描いた作品。 作者は東京大空襲で母と妹2人を亡くし、 終戦わずか10日前に疎開先に迎えに来た父を目の前で失った。 復員した18歳の兄を頼りに戦…

『星の王子様』(読書記録④)

成長した子供がもう読まないだろう本を整理するにあたり、あらためて読んでみた。 突然芽吹いたバラの花は恋人、バオバブの木は戦争(あるいは侵略)、 キツネは行きずりの、しかし含蓄を含んだ知人。 途中で出会う小さな星の住人は愚かしい人間のさまざまな…

『1リットルの涙』(読書記録③)

木藤亜也著、幻冬社文庫、533円(税別)。 この本を手にしたとき、買おうか買うまいかちょっと迷った。 そのとき(3月頃)の私は娘が興味を持ちそうな気軽に読める本を捜していたし、 自分自身、生死に関わる内容の本を読める心境ではなかったからだ。 …

『夏の約束』(読書記録②)

藤野千夜著、講談社文庫、448円(税別)。 あっという間に読み終えちゃった。 5年前の芥川受賞作だけど、シンプルで読みやすかった。 芥川賞は純文学だと思ってたけど違うのかな。 「あいつら世間のこと、なんにも知らねえのかよ」 「当たり前っしょ。ガ…

『エンデュアランス号漂流』(読書記録①)

今年の1冊目読了。 アルフレッド・ランシング著、新潮文庫、781円(税別)。

やっと2冊目

家にいると本を読む集中力がなくて、もっぱらバイト先の休憩時間に文庫本を広げる。 他の人がいるとおしゃべりに花の咲く日も多く、1冊読み終わるにもえらくかかる。 で、こないだやっと「陰陽師 付喪神ノ巻」を読み終えた。 今は「エンデュアランス号漂流…